説得するなら見た目から
どうも、西之園です。
今回のテーマは「説得」です。
人を説得するということがどれほど難しいか皆さんはお分かりだと思います。
人というのは論理的には正しいとわかっていても感情が納得をさせないことがあります。
誰だって自分が間違っているなんて認めたくないです。自分だってそうです。
特に敵対関係の場合は特にその傾向は顕著です。
そんな場合でも説得できるようにするテクニックはたくさんあります。
絶対というわけではないですが、少しでも説得できる確率を上げる方法をいくつかご紹介します。
「ハロー効果」というものがあります。これは有名なので「あー知っている」という方も多いと思います。
ハローは挨拶のhelloではなく後光のhaloです。日本語では後光効果といいます。
地位や名誉のある人、専門家や立派な肩書がある人は権威があると自動的に認識し発言力は自然と高まります。
これは容姿でも影響します。一目でわかるような高級なスーツや白衣などもそうですが、残念ながら顔が良し悪しでもハロー効果は生じます。
つまり顔が整っているほど良い印象を与え、発言力も高くなります。
ちなみに研究でルックスがいいほど年収も10~15%高く、裁判の判決でさえ罪が軽くなる傾向にあります。(不倫などの場合は逆効果)
さらに面白いことにハロー効果は無意識化で起こるのでルックスがいい方を高く評価してもそれを自覚することは難しく、ルックスじゃなく平等に評価したと考えると思いこんでしまいます。
いやー、この結果は個人的には認めたくないですが研究としてしっかりと出ているので認めざる負えないですね・・・。
ただ、顔は整形するしかありませんが、服装はどうにでもできます。髪型や女性なら化粧だって効果的です。
身だしなみを整えることは思っている以上に良い影響を与えます。
ラフな服装でぼさぼさの頭より、しっかりと身だしなみを整え髪型もしっかりとセットした人の方が発言力は増します。身だしなみが説得のまず第一歩です。
余談ですがルックスがいいことにも悪い面があります。それは鬱傾向になりやすいことです。
ルックスがいい人は周りからの期待が高くなります。それに答えようと努力するのですが上手くいかなくなると周囲からの期待のプレッシャーに押しつぶされて鬱傾向になりやすいのです。
そして、それを理解してくれる人は少ないので孤独感を覚えさらに鬱傾向になりやすくなります。
これを逆手に取ると、美男美女を落とす場合は「期待されて大変だね。でもそのままのあなたでいいんだよ。」みたいなことを言ってあげると効果的です。
「あ、この人は自分のことをわかってくれる人なんだ」と好感度爆上がりです。人は自分をわかってくれる人を好きになります。
今度気になっているあの人に使ってみてください(笑)
さて、話は戻って、説得の技術として「even a penny technic」というものがあります。
「ちょっとでもいいから」ってやつですね。
とある実験がありました。3つのグループに分かれ募金を求めました。Aは「いくらでもいいから募金してください」Bには「100ドル募金してください」Cは「1ドルでもいいので募金してください」とわけました。
結果はCが一番募金額が多かったのです。しかも100ドル以上募金する人がほとんどでした。
1ドルという提示が具体的で倫理的にハードルが低くなり募金する人が多かったのです。
さらに「結局募金するならもうちょっと出すかな」と思うようになるわけです。
これは説得にも使えそうですよね。
「ちょこっとだけ手伝って」
「これのこの部分だけでいいからやって」
「5分だけ話を聞いてもらえますか」
などハードルを具体的に低くしてお願いしてみましょう。意外とお願いした以上のことをやってもらえます。
そこから有名なフット・イン・ザ・ドアテクニックを用いて要求を広げていくのもよいでしょう。
even a penny technicは人の善意を引き出すテクニックです。善意で受け入れた以上多少要求が上がっても無下にはしにくいでしょう。
さて、今日は説得のテクニックのほんの少しだけ紹介しました。この手の方法は山ほどあるのでまた説明していきます。
今日はここまで。
ではではー。