気が付けば「店長のおすすめ」を注文していた理由
どうも西之園です。
今回は「店長のおすすめ」がなぜ売れるのかについてです。
ランチを食べにお店に入るとよく「店長のおすすめ」と手書きで書いた張り紙が壁に貼ってありますよね。
メニューをみてどれにしようか迷った挙句、その店長のおすすめのものを頼んでしまったなんてことありませんか?
もしかしたら、それは店長の策略にまんまとはまっているかもしれません。
人間はたとえ同じものでも自ら選んだものに価値があると思うようにできています。
「選択する」という行為は思っている以上に人間にとって重要なことなのです。
しかし、沢山の選択肢から選ぶと心的な負担になります。
選択肢が5個の中から選ぶのと、選択肢が20個の中から選ぶのでは5個の選択肢から選ぶ方が満足度が高いという研究もあります。
メニューにはたくさんの選択肢が並んでおり、選ぶのに疲れてしまうのです。
最近はコアな専門店が増えています。
専門店だからこだわっていて美味しいだろうという期待があり人気が出ていますが、
これは選択肢が狭まっているという点でも満足度が高くなる傾向にもあります。
さて、話は戻ってメニューをずっとみていると人間は飽きてきてしまいます。
これを「心的飽和」といいます。
するとふと壁に貼ってある「店長のおすすめ」という手書きの文字が目に止まりました。
ここ、手書きが重要なんです。
人間は手間がかかっているもの、手が込んでいるもの、人工的より自然、人間的なものに価値があると思うようにできています。
それを証明するように「手作りです」や「店内で調理しました」なんてキャッチコピーありますよね。
それが無意識に価値が高いと思って買ってしまいます。
今回の場合、印刷されたものではなく人が書いた手間がかかったものだからこそ価値があると思うのです。
そして、メニューを見ているということに対して心的飽和が起きている中、選択肢が多くて疲れている中、壁に貼ってあるおススメという文字を見ます。
この時、心で「店長のおすすめというんだからもしまずかったとしても自分の責任じゃないな。」と思うのです。
そしていつの間にか店長のおすすめを頼んでしまうわけです。
戦略的によくできていますよね。
張り紙一つでもいろいろな心理的な要因が入っていることが多いです。
そういう視点で物事をみてみるとまた違った世界が見えてきますよ。
ということで今日はここまで。
ではではー。