あおり運転の心理学
どうも西之園です。
今回は車の運転についてです。
最近あおり運転が問題視されていますね。一時よりだいぶ減った気はしますがまだまだ多いですね。
昔から「ハンドルを握ると性格が変わる」なんて言われますが、実際車に乗ると大胆になったり、攻撃性が高くなる傾向にあるようです。
これにはいろいろな理由があります。
一つにフラストレーションがあります。
早く目的地に着きたいと思います。そのためできる限り止まらずに走りたいという欲求が生まれます。
しかし、運転していると信号で止まったり渋滞にはまる、ほかの車により運転の邪魔をされるとその欲求が阻害されるためフラストレーションがたまります。
また、日常生活のフラストレーションも影響しているとも言われます。
家庭環境や仕事などのフラストレーションが常にたまっている状態では、運転時の些細な直接的な要因で攻撃性が高くなります。
人間には自分自信をコントロールしたいという欲求が存在します。この欲求は時にはほかの欲求をしのぐ強さを持っています。
渋滞や信号などで思い通りに自分をコントロールできない状態もフラストレーショがたまる要因と言えます。
匿名性も大きな要因となっています。
交通場面にかかわらず、お互い面識がない状態では攻撃性が高まるということが言われています。
良い例がネットの書き込みやSNSですね。日常生活では穏やかな人がネット上では暴言を平然と書き込むことがあります。
交通場面では被験者が先行者に追従する実験が行われました。この研究では先行車の運転手が見えるグループと見えないグループに分かれました。
結果、運転手が見えないグループの方が攻撃性が高くなりました。
このことからも匿名性と攻撃性の関係がわかりますね。
そしてもう一つ、モデリングも影響していると言われています。
モデリングとは周りの人行動を真似することにより学習することです。
交通事故が多い都道府県は毎年同じような顔ぶれが揃いますよね。
これは周りが荒い運転をしている場面を多くみているとモデリングが起こり、自分自身も荒い運転を学習してしまうのです。
あおり運転や攻撃性のある場面を多くみているとモデリングにより自分もあおり運転や攻撃性のある行動を行ってしまうのです。
車の運転は気を抜けば一瞬で人生が変わってしまいます。もしかしたら人の運命を変えてしまうかもしれません。
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉を心に刻んで運転しましょう。
というわけで今日はここまで。
ではではー。