なぜコスプレするのか?
どうも西之園です。
今回はコスプレについてです。
昨今コスプレも市民権を得てイベントなどが数多く開催されているようで、見かける場面も増えました。
ハロウィンでコスプレすることも一般的になってきましたね。
さて、なぜみなさんコスプレしたがるのでしょうか?
同一化が影響していると考えられます。
普段の生活とはかけなれた人になってみたい、憧れのあのキャラクターのようになりたいという願望があります。
しかし、普通に考えて難しいです。学校や会社との現実でぶつかりストレスを感じます。
人間には防衛機制という心の防衛機構が備わっています。
防衛機制はさまざまなものがあるのですが、その中に「同一化」というものがあります。
自分にとって重要なものと自分を重ね合わせ、あたかも同一化したような感覚を得て安心するのです。
例えば、好きな女優さんが使っていた化粧品と同じものを使ったり、好きなアーティストが使っている同じ楽器を買ったりしますよね?
それも同一化です。同じものを使ったその憧れの人と重ねているのです。
そしてコスプレも同じです。
憧れのキャラクターになりたいけれど現実問題全く同じにはなれないので、姿をまねてキャラクターと自分自身を重ねているのです。
同一化の根底に自己へのコンプレックスがある場合もあります。
自分に自信がなかったり、ルックスに不安があったりする場合です。
そこでキャラクターと同一化して自信を持とうとするのです。
また、キャラクターにコスプレをするとそのキャラクターらしい行動を取りやすくなります。
人間には社会的役割に応じた行動を取ろうとする傾向があります。
昔の実験ですが囚人服を着せたグループと看守服を着せたグループで数日間監獄を模した生活を送ってもらいました。
看守グループは次第に囚人グループに対し攻撃的になり、囚人グループは次第に無気力になり看守役の言いなりになるという現象が起きました。
これはそれぞれのグループがコスチュームや立場から社会的役割に適した行動を取ろうとした結果、このような結果となったのです。
これが有名な「スタンフォード監獄実験」です。なんとなく聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
今ではこのような社会的実験は禁忌とされています。
これにより我々は社会的役割の強さを知らされることとなります。
これは極端な悪い例ですが、コスチュームにも社会的役割が生まれる効果はあります。
現に話しかけることが苦手な人がコスプレしているときは外向的に人と接することができるという人もいます。
話すことが苦手な人はコスプレしてみるのもいいかもしれませんね。
ということで今日はここまで。
ではではー。