仕事のやる気を上げる(かもしれない)方法
どうも西之園です。
今日はやる気と報酬の話です。
今の仕事が少しでもやる気になればいいなーという話です。
有名なテストがあります。
一枚の絵が渡され、そこには壁際のテーブルの上にロウソク、箱にしまわれたマッチ、箱に入っている画びょうが書いてあります。
そして、「テーブルにロウを落とすことなくロウソクを壁に付けてください」と命令されます。
さあ、皆さんはどうやってロウソクを壁に付けますか?有名なテストなので答えを知っている方もいるかと思います。
答えはこうですね。
このテストを使って報酬と成果について実験が行われました。
このテストを二つのグループに分けて行いました。Aグループは速さを計りたいからできるだけ早くやってくれと言います。
もう一つのBグループには成績上位25%の人には5ドル、最上位の人には20ドル渡すと伝えました。
さて、回答した平均時間はどちらのグループの方がいい結果だったでしょう。こういう質問をするからには予想外の結果が出たということは想像できると思います。
そうです、Aグループ、速さを計りますと伝えたグループの方が早かったのです。しかも3分半も。
不思議ですよね。お金をもらえる方が「やってやるぞ!」とやる気になって取り掛かる分、成績もよくなりそうですよね。
何を言い表しているのかというと、報酬が高ければ成果もあがるというわけではないということです。
これはいつか書いた内的動機づけと外的動機づけの話に繋がってきます。
報酬、つまり外的動機づけにより成果は上がらないということです。
これには例外があります。
認知能力をあまり使わない作業は報酬により成果は上がります。常に同じルーチンワークで行える作業です。
しかし、常に同じルーチンワークでは解決できず、臨機応変な対応をしないといけない作業では外的動機づけでは成果は上がりません。
では、そういった作業にはどうしたらいいのか。それは前も話した通り内的動機づけを与えることにより成果が上がります。
必要だと思うから、興味があるから・・・人に言われてやるのではなく、自分がやると決めることにより成果が上がります。
GoogleやMicrosoftなどはこれを有効に使っています。自由に好きな仕事をしていい時間を設けているのです。そこからは素晴らしいアイデアがたくさん生まれ今、我々の手元にあります。
少し話は変わり・・・
皆さんは人に親切にしてますか?
人に親切なことをすると幸福度が上がるという研究があります。
親切がすごいのはそれだけではなく、ストレス耐性がつき、ホルモンバランスが整い長生きできるという研究も出ています。
また、仕事の同僚に親切にするよう心がけると仕事への自信や満足度が上がったという研究も出ています。
親切といってもちょっとした親切でいいんです。順番を譲ってあげるとはエレベーターの開くボタンを押しておくとか、それくらいのレベルでもOKです。
なんで今この話をしたかというとこれを内的動機づけとしてつなげてはどうかと考えます。
仕事のやる気を親切に変えてみてはどうでしょう?
例えば販売員で、お客さんにより親切に対応し、よりお客さんにあう商品を選びそして想像するのです。
例えば一つのカバンを買ってもらったとしましょう。
お客さんと長い時間をかけてカバンを選んで買ってもらいました。
その商品を買って翌日笑顔でそのかばんを友人に嬉しそうに自慢している光景を想像してください。
それってうれしくないですか?その感情をモチベーションにするのです。
あなたが何かを売った時にはかならず笑顔が生まれているのです。
本当の意味でお客様のためを考え対応する親切心を持ち、それをモチベーションにすることにより内的動機づけが生じ、さらに親切心により幸福度が上がる。仕事の充実感が上がる。
そうやって真摯に仕事に打ち込んでいたら業績も自然と上がるでしょう。
これは報酬が上がるだけではこれほどの効果は見込めません。
といったところで今日はここまで。
ではではー