自信をもてば上手くいく!の嘘
どうも西之園です。
今回は自信についてです。
よく自己啓発のセミナーや本で「自分に自信を持て!」と言われますね。
そういった本もたくさん出ており、自分もいくつか読みました。
が、私はちょっと抵抗がありました。
正直なところ自分は自信が全くないです。
なにをするにも「これ大丈夫かな」「失敗してないかな」と常に気にするタイプでした。(自分の場合ほかの原因もあるのですが・・・)
友人にはよく自信を持てと言われましたが、個人的に自信満々な人にはなりたくなかったので躊躇していまいした。
そして自分の選択が正しかったことが証明されていました。
ロイ・バウマイスターが2003年に自信と能力の関係について発表しました。
その結果・・・
自信が高くても、別に仕事の能力は高くない!
自信が高くても、長期的には嫌われやすい!!
自信が高くても、リーダーシップが高いわけでもない!!!
と散々な結果でした。いやー、一刀両断な結果ですね。
いい点で言えば自信が高い人は幸福度は高かったみたいですけどね。
その他にも自信と能力の否定的な関係を示す研究がたくさん出ました。
これはダニング=クルーガー効果というもので説明できます。(他にも要因はあるともいますが)
能力が低い人ほど自己評価が高くなり、能力が高い人は自己評価が低くなるというものです。
これはメタ認知が関係していると言われています。
メタ認知というものは一言で言えば客観的にみることができる能力でしょうか?
能力が低いとメタ認知も低いので客観的に自分の能力や結果を判断できないのです。
逆に能力が高いとメタ認知も高いため客観的に見ることができ、問題点や他者との違いに気づくことができ「俺はまだまだだな」と自己評価が下がるのです。
自分はギターを長年やっていますが、上手くなればなるほどプロがどれほどすごいことをやっているかわかるようになり絶望しました。
階段を1段上がるとさらに階段が10段増えるイメージです。
スポーツやその他の分野でも同じことが言えるのではないでしょうか?
単純な構造としてはそれと同じだと思います。
ちなみにこのダニング=クルーガー効果はイグノーベル賞を受賞してます。
というわけで、よりよい人生に自信は必要ないということがわかりました。
でも中には「自信がないから行動できない」「自信がないから落ち込んでしまう」と思っている方がいらっしゃると思います。
そんな人に必要なのは自信ではなく自己を愛する能力、自分を受け入れる能力なんです。
それをセルフコンパッションといいます。最近セルフコンパッションの本も増えていますね。
今度はセルフコンパッションについてお話します。
今日はここまで。
ではではー。