宝くじが当たると思うのは思い込み!
どうも西之園です。
今回は思い込みについてです。
皆さんは宝くじを買いますか?
最近はネットでも宝くじが買えるようになりましたが、実際は売り場で買う人が多いのではないでしょうか。
宝くじは人に買ってもらったものより自分で買った物の方が当たる確率が1.5倍高いと感じるという研究結果があります。
これは認知バイアスによるものです。
認知バイアスというと難しそうですが、一言で言えば思い込みです。
人は実際の確率は変わらないにもかかわらず、自分で買った宝くじの方が当たりやすいと思い込むのです。
認知バイアスには様々なものがありますが、その一つに物事を評価するとき自分の希望に沿った考えに傾く傾向があります。
例えば自分が応援しているスポーツチームが試合で引き分けだったとき、自分が応援していたチームの方が内容的にはよかったと判断します。
その時は、自分が応援していたチームのいい場面だけがピックアップされ、ピンチだった場面は無意識に軽視されます。
これは認知バイアス。思い込みです。
今回の宝くじの場合、宝くじが当たってほしいがため、自分が買ったものだからこそ当たりやすいと評価するのです。
宝くじが当たる確率などは軽視され、あの有名な売り場で買ったから。今日は良いことが続いたから。
など、都合のいい要因のみピックアップするのです。
このケースにはもう一つのバイアスがかかっています。
それは保有効果です。
人は一度自分が所有したものには高い価値を感じるようになるのです。
こんな研究があります。
3つのグループにマグカップに値段をつけてもらいました。
Aグループにはマグカップをプレゼントして、そのマグカップに値段をつけてもらいました。
Bグループには売店に売っているマグカップに値段をつけてもらいました。
Cグループにはマグカップと様々な値段のお金を提示しどちらがいいか教えてもらいました。
結果、Aグループが一番高く7.12ドルも値段をつけました。
Bグループは2.87ドル、Cグループは3.12ドルとAグループはずば抜けて高い値段をつけています。
このことからも一度でも自分に所有権が移ったものは価値を高く評価します。
宝くじの話に戻ると、自分が選んだこの宝くじだからこそ価値を感じ、当たるように感じるのです。
ちなみに一等が当たる確率は0.000005%だそうです。
もうよくわからなくなる確率ですね(笑)
もう一つ、ギャンブルやくじで一番還元率が低いのが宝くじです。その確率は50%を切っています。
これがどれくらい低いのかというと、競馬で70~80%、皆さん当たらない当たらないというパチンコ・スロットでさえ80~85%です。
宝くじを買うならパチンコを打った方がまだ儲かる確率があるとは皮肉ですね。
というわけで今日はここまで。
ではではー。