脳についてあなたは勘違いしてませんか?
どうも西之園です。
今日は脳についてです。ちょっと今までとはジャンルが違うかもしれません。
みなさんは人間の脳のことをどれだけ知っていますか?
まだまだ分かっていないことも多いですが、分かってきたこともあります。
そして、昔の定説のまま勘違いしている人が多くいます。
最近「FACTFULLNESS」という本が売れていますが(自分も読んでいますが)、そこに書いてる通り何年も前の定説のままアップデートしないでいる人が多いです。
医学は日進月歩です。日々新しい研究が行われ、文献が発表されています。
あなたが思っている常識が本当は古い常識になっているかもしれません。
そんなわけでよくある脳についての勘違いについて説明します。
まず、よく左脳が論理的機能で右脳が感情的機能
そして人により左脳型、右脳型と分かれるというものがありますが、あれは全くの嘘です。まったくのでたらめです。
それを否定する文献は山ほどありますが、肯定する文献はまったくありません。
そもそも人間の大脳は機能局在という振り分けがあり、箇所により機能が分けられています。
これはかなり細かく分けられており、言語能力でも平仮名と漢字では担当する部位は異なります。それぐらい細かいのです。
この機能局在、確かに言語野は左半球にあり音楽を司るところは右半球にありますが、どちらかに偏るということはありません。
皆同じように脳は賦活します。
もし右脳型が左脳の機能が低下するのなら言語的なコミュニケーションは不可能となります。
このデマの始まりはとある学者が言った言葉が独り歩きしていつのまにか間違った定説が生まれて様です。
ちなみにその学者は一言も左脳型、右脳型なんて言っていません。
不思議ですね。
(たまに書物で「右脳型の○○で成功できる!」みたいなタイトルを見ますが・・・まあいいでしょう。)
次に、頭が大きいと知能も高いという間違い。いや、間違いではないんですが・・・
これについてはペンシルベニア大学が研究していまして
13600人の脳のMRIを撮って調べたところ
脳が大きい人は小さい人と比べて認知テストの成績が良かったという結果がでました。
お~、想像通りの結果がでましたね。
しかし、これには続きがあります。
その影響力はほとんどなく、脳の大きさで説明できるのは2%ほどと。
さらに学業でいえば影響力はもっと下がるとしています。
つまり脳が大きいほど頭はいいと言えるけどほとんど差はないよ。という話。
ただ、アルツハイマー型認知症は全く別で、アルツハイマー型認知症の脳の萎縮は認知機能に直結します。
あしからず。
どうしてしたか?勘違いしてませんでしたか?
ちなみに、よくアニメである「人間の脳は普段は10%しか・・・」というのも嘘で、だいたい9割方働いています。
脳は頑張り屋さんなんです。
というわけで今日はここまで。
ではではー。