テレビゲームは人を暴力的にするのか?
どうも、西之園です。
今回はちょっと異色で犯罪心理に関してです。
犯罪というは「反社会的行動」です。「行動」が付きます。なので当然ですが思うだけでは罪ではありません。
「むかつくあいつをどうしてやろうか」と考えるだけでは罪ではありません。社会的に対して行動を移して初めて罪となります
この対義語が「向社会的行動」です。「順社会的行動」とも言います。
犯罪を起こさせる誘因として「場面」が大きく影響することがわかっています。
偶発犯(偶然やってしまった)、機会犯(たまたまその機会があったからやってしまった)、初発犯などはその「場面」により犯罪を起こさせてしまいます。
仕事や学校、家庭がうまくいかずストレスが溜まってイライラしているとき、偶然犯罪をしやすい場面に直面すると過ちを起こしやすくなります。これを「場面誘因」
例えば、本屋で店員も他のお客さんも周りにいない状況があったときふと「魔が差して」万引きしてしまう。
そして、これがうまくいってしまうと今後はうまくいく環境を意識的に探すようになります。これを「場面選択」といいます。
さらにさらに、これがうまくいかなくなると強引に環境を作ろうとします。夜に忍び込んでしまったりします。これを「場面形成」といいます。
さて、話変わって巷でずっと言われているのがテレビゲームと暴力事件との関連性です。
これはかなり意見が分かれてますね。
暴力行為が賞賛されている映像を見せると暴力的な行動をする傾向があることが実証されました。これを観察学習といいます。
一方で、暴力的な映像をみることで暴力的な欲求が代理満足を得ることにより解消されるのではとも言われます。これをカタルシス効果といいます。
ミシガン大学で暴力ゲームと攻撃性についてメタ分析(研究をいくつも集めてさらに分析する)を行っています。
結果としてはやはり攻撃性が増すと出ています。
だた、効果量が低くほとんど影響ないといえるレベル。
言い換えれば、焦げたもの食べると癌になりやすいよー。ただ何トンも食べないと影響でないよ。という話と同じですね。
ちなみにこの研究では暴言などは省き肉体的な暴力に限定しています。
もしかしたら暴言などは影響するかもと個人的には考えています。
人の心には防衛機制というシステムがありその中に同化というものがあります。
憧れの人に近づきたくて行動や物をその人に寄せようとすることです。
あの人のようになりたい。けど難しい。それならせめて言動や持っているものだけでも似せよう。と思うわけです。
好きな芸能人が使ってたカバンや服が欲しくなるのはこれですね。
同化が起こったなら暴力的なゲームや映像のキャラクターに憧れて暴力的な言葉になるのは頷けるなと思っています。
あ、ここはあくまで個人的な意見です。あしからず。
今回はここまで。
ではではー。